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代表挨拶

一歩ずつ、足元から、新しいカタチを目指して

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弊社のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
代表取締役の山本隆治です。
私は大学卒業後すぐ入社し、技術・品質保証部門を中心に事務全般から現場仕事まで経験しました。2010年4月、現会長である父より社長を引き継ぎ、今に至ります。
まだまだ若輩者ですが、私の社業に対する思いをお読みください。

日本ミクロ工業とは

弊社、日本ミクロ工業株式会社は1957年に創業しました。当初は事務用品、主にコンパスなどへのめっきが中心だったと聞いています。その後、電気・電子機器の需要拡大を見越して、いち早く関連事業にシフト。電子業界での実績は、すでに30年を超えています。

私どもはお客様と何度もやり取りをしながら、その都度ご要望にお応えしてきました。こういった経験や知識、培った技術力は弊社の財産だと自負しています。今では電子業界、特にフレキシブル基板やリジット基板などへのめっきを中心に操業し、万全の品質管理に信頼を寄せていただいています。

また、短納期や急な発注にも迅速に対応いたします。試作品などは最短2時間で納品可能。朝一番で持ち込んでいただいたものは午前中に仕上げますので、便利に使っていただけたら幸いです。

社長としての覚悟

2010年4月、私は腹をくくって社長に就任しました。それまでは「早く決めてくれよ」と文句を言っていた私が、今度は言われる立場になるのですから、それなりに覚悟を決めたつもりです。ですが、自分より年上の社員、親と同世代の社員にも指示を出し、苦言が必要なときは「俺がどうして、こんなことを言わなきゃならないんだ」と心の中は泣き言ばかりでした。

以前は、携帯電話の新機種が次々と発表され、ユーザーは競い合うように、より新しい機種を手に入れようとしました。そのころは弊社にもたくさんお仕事をいただき、納期に間に合わずお待ちいただくことも多かったようです。ですが最近は、誰もがスマートフォンを持ち、タブレット端末など生活に電子機器があふれていても、その生産ラインは日本にはありません。国内で数週間かけて行う仕事をたった1日でこなせる巨大な工場が、中国やベトナムやタイにたくさんできたのです。弊社も仕事の一部が海外へ転注となり、このままではラインが余ってしまうのでは、という危機感に迫られ、私は社長としてしなければならないことを考えました。「俺がどうして」ではなく、「社長にしかできない」仕事をしようと決断したのです。

私は本来、ひとりで黙々と働くことが好きです。いくつもの仕事を並行して進めるのは苦手です。広く社内や業界を見渡し、人の先頭に立って毅然と突き進む社長業には向かないタイプかもしれません。それでも「やる」と決めました。これまで支えていただいたお客様や社員にはまだ危なげに映っているかもしれませんが、社長就任当初とは覚悟の質が違います。

社長にしかできない仕事

社内にいると次から次へと仕事が押し寄せてきます。特に技術・品質保証に関しては、ずっと携わってきたので任せきれない思いもありますが、社内業務はできるだけ社員に引き継ぎ、私は社長業にまい進したいと考えています。その第一歩として、先代のころから長くおつきあいいただいているお客様などをご挨拶訪問しています。なかには初めてお会いする方もいらっしゃいますが、これまでのご愛顧に感謝申し上げ、より一層のおつきあいをお願いしています。

お客様にあらためて、弊社の業務内容についてご説明すると「フレキシブル基板専門じゃないの?」と言われることがあります。お伝えしているつもり、ではいけないんだと痛感。「リジット基板も電子部品も、それ以外もできます。やっています」とお話しすると、「じゃ、次から発注してみようかな」とうれしい言葉をいただきます。小さな一歩ですがこれらが積み重なり、今まで以上の信頼関係を築けると信じています。

また、新規のお客様を増やすこと、大学や研究機関との連携を深めること、これらもあわせて進めています。弊社は先代のころですが、日立製作所の基礎研究所様からの依頼で人工衛星に搭載する望遠鏡の部品をめっきし、表彰されたことがあります。私どもの技術を研究過程で役立てていただいて、新しい技術や業界動向などの情報を教えていただく。こういった情報は、弊社のこれからを考えるために欠かせないものです。現在は電子業界が中心ですが、今後は違う展開があってもいいと思います。私や社員のアイデアが社業につながらないか、まだ見過ごされているすき間はないのか、様々な情報を基に柔軟な発想で模索しています。

めっき業の小売り化を夢見て

いまや、金属などの工業製品で「表面加工しないものはない」といっても過言ではありません。表面加工には塗装という方法もありますが、大部分はめっきです。めっきは、ありとあらゆるものに応用でき、まだまだこれから発展する産業です。

現在のめっき業は、最終商品を作らないので一般消費者からは遠い存在ですが、将来的には、個人のお客様から個別のオーダーを受けることも考えています。皆さんの趣味は多岐にわたり、大量生産商品では飽き足らず、個人でカスタマイズする時代です。たとえば、「オーディオプラグに金めっきを施すと音響効果があがる、あるいはタイヤホイールをめっきすれば新品同様になる、仏具にはどうか」など、めっきの有用性や効果を広く一般のお客様にもお伝えし、それぞれのご要望にどう応えるのか。まだゆくゆくは、としか言えませんが、これらを集約するシステムを考えているとワクワクします。めっきの世界は広いなあ、そして、社長業も楽しいなあと感じています。

先代より長くお付き合いいただいているお客様には、ただただ感謝しています。社長が変わり不都合もあったでしょう。若輩者に不安もお持ちでしょう。それでも変わらず支えていただいてありがとうございます。これからは、もっと安心しておつきあいいただけるよう精進する所存ですので、応援宜しくお願いいたします。

また、弊社を支えているのは社員たちです。心から感謝しています。私が年若く経験不足であることを逆にメリットとして、意見を出しやすく楽しい職場になるよう、そして長く弊社が繁栄するように、皆さんの力を貸してください。どうぞ宜しくお願いいたします。

日本ミクロ工業株式会社
代表取締役  山本 隆治

プロフィール

1978年(昭和53年)生まれ。生まれてから高校までを地元上尾市で過ごす。運動は苦手、どちらかといえばインドアな学生時代だった。
2001年、日本ミクロ工業株式会社に入社。技術・品質保証部門を中心に、事務から現場仕事まで何でも屋のようにこなす。2010年4月、代表取締役に就任。若くして社長になったうえ、実年齢よりさらに若く見られることが悩み。
休日は映画館で映画を見るか、自宅で映画を見るかという映画好き。
高校時代、サッカー中継を見るためにつけたテレビでたまたまエヴァンゲリオンと出会い、夢中になったいわゆるエヴァ世代。すそ野の広い大人向けホビー分野の関連商品に、自社も参画できないか本気で考えている。
子供のころから模型作り・機械の分解など細かい作業が好きで、今も休日に道具箱をひっくり返してはものづくりの楽しさを再確認している。

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